生きるのがつらい

私は、当たり前のように就職して、当たり前のように結婚して、当たり前のように子供ができて、当たり前のように、おじいちゃんになるもんだと持っていました。

 

何が起きても、何とかなると壁から逃げいつの間にか、人に頼ってばかりのくそ野郎になっていました。あるとき、借金ができただけで、目の前が真っ暗になり、死のうと思いました。しかし、最後に親父と話だけでもして、死のうと思い、会いに行きました。

 

最初は何気ない会話から、そして今後の話、自分を育ててくれた経緯まで話は膨らみ、親父の偉大さを知り、急に涙があふれてきました。自然に借金ができたことを話すと、

「そんなの大したことじゃない!」

と笑っていました。

「それで死にたくなって顔でも見に来たのか?」

 

父は察してくれていました。

 

「お母さんには内緒だぞ!!」

そういって通帳を出してきて、

「これでお金を返してきなさい!!」

それから、お金を返していき、

 

親父の偉大さを知りました。

 

子供を育てる難しさや、社会で働くことの難しさ、

何もかも話してくれて、心にゆとりができ、

今は真面目に人生を歩めています。

 

 

親父は最後にこう言い残して、部屋に戻りました。

「人生はつまらないものじゃない、自分の思い込み次第で、変われる。」

 

私もそれを実行し、いつか親父にこの言葉を言えるようになるまで

がんばることを目標に生きています。